風がきもちいい…。
夕日が綺麗。
ここはほんの小さな町。周りには老人しか住んでないし公園はたくさんあるのに店はコンビニくらい。ちょっと不便だけど、私はこの町が大好きだ。
「にゃあー」
猫の鳴き声。
「おいで」
猫はすぐ近くに来る。
都会は可愛い服とかあるし羨ましい。
でも私はこの町が居場所を与えてくれている気がして大好きだった。
家庭事情が複雑な私はこの夕日で染まった町に傷ついた心を何度も癒してもらった。
なのに…
「え。…………転校?!!」
母親と二人暮らしの私はついていくしかなかった。
母親が仕事の都合でといい引越したのは
東京だった
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