先生…愛してる

 2007-10-17投稿
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しばらくすると林檎は泣きやんだ。

林檎は急に見ず知らずの男の前で泣いたことに恥ずかしくなって、真っ赤な顔になった。


男はフッと笑って「リンゴみたいに真っ赤だな」と言った。


林檎はビックリした。「私の名前…林檎。」

「そうなんだ。本物のリンゴみたいに真っ赤で可愛いな。」
男は照れながら笑い、人差し指で眼鏡をなおした。

林檎はその男の笑顔にドキドキした。


「貴方の名前は?」

胸の高鳴りを押さえながら、男の眼鏡の奥の瞳を見つめた。


「俺は 犀駕 太陽 〔さいが たいよう〕」
太陽は眼を逸らさずに言った。


この真っ暗な夜。いつもなら1人で、ただ…寂しくて苦しんでいた。

だけど今日は違う。

『少しずつ、ほんのりと優しく私を照らしてくれる。それは太陽のように…。』


男の名を聞いた瞬間、林檎は心の中でそう思った。


けれどそう思った瞬間、恥ずかしくてそれは言えず。
「太陽…君。優しい名前だね。」

林檎は笑ってそう言った。
その笑顔に太陽は照れて頭をかいた。



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