母が、病死するちょっと前の話です。
2ヶ月まえぐらいだったんですが、母は個室の病室で 点滴をうって もう喋ることすらままならい 状態でした。 毎週日曜日になると 父と姉、俺と弟で お見舞いにいっていました。
母は自分が急変したのをわかりながらも、母はなぜか 普段よりよくお喋りしていました。母が一度だけ、言ったことがありました。「家に帰りたい」 ちょっと切なくなりました。酸素ボンビしながら 母は言いました。「海にいきたい」母は、昔の事を思いだしたのかもしれません。幼い頃、母と俺と姉と弟を海水浴にいったのがありました。 母にとって自分の子供と 海にいったことが 一番幸せだったんだと思います。
昔のアルバムをたまにみると、兄弟3人で浜辺で カツ丼を食べている写真が写っていました。母にとって 子供とすごせたのが幸せだったんだと思います。最後に…
お母さんへ〜俺もたまに海にいくと あの頃の事を思いだして 幸せだったんだな って 思えてきたんだよ 楽しい思い出、いっぱいありがとう。