秋の気配とともに、冷たい風が髪を撫でる夕暮れの帰り道。 『寒いね』って呟くと前を歩いていた貴方は無言で手を差し出した。私も無言で手を握った。しばらく歩くと貴方の体温が伝わり手が温かくなった。嬉しくて『あったかいね』って呟くと貴方は立ち止まり、小さく笑った。 貴方の側にいると、秋風で凍えた手も、仕事で冷えた心も温かくなる。それが凄く愛しくて繋いだ手をギュッと握りしめた。 ・・・温かな夕暮れの帰り道・・・
新着小説100作品 恋愛ミステリSFファンタジーホラーエッセイ日記ノンジャンル公募投稿作品アドベンチャー詩・短歌・俳句スポーツコメディ学園物その他管理人用