少しだけ開いたドアの向こう側に
変わり映えのない日常があったとして
それが何になるのだろう
ただ捨てきれぬ未来に追いつけないと
手短に証明されただけのことで
明け方の公園前
冷めた日々にため息をつけば
白模様の雪解け水なんかも寂しく見えてしまう
もしかするとってたまに思うけど
記憶が流れ行く雲を
呼び止めているだけさ
寒空の下は手厳しい
奇跡ばかり起きるはずがなくて
逆にそうだとすれば
僕は恨まれるだけかもしれない
ひとつくらいの願いを求めて
心の先どこまでも続く
夢を見過ぎた少年は
また夢を見始めた