会話が増えるたびに彼女(もも)のことがだんだん気になっている自分に気付く
だが 一目惚れを一度もしたことない僕は自分の気持ちに戸惑う
そしてこの日のバイト終了後偶然にもあがり時間が一緒だった 僕たちは自転車置き場で今夜も会話を始める
『お疲れ!だいぶ仕事なれてきたね。疲れてない?』
「全然平気ですよ。暑くてしんどいけどね」
『ほんと汗かくよね〜お腹減ったしね。』
「ご飯食べるのもしんどいわ〜」
『俺も何食べようかな〜?なんか今から作って食べるの?』
「何も食べたくない。だってめっちゃ茶碗とか洗い物たまってるし。洗いに来てくれへん」
まさかの一言へ僕の心は動揺した
『えっ!?それ家に行って洗い物して欲しいってこと?』
僕はうれしい半面こんな上手く好きな人からの誘いに戸惑いとドキドキ感につつまれた
「家に来て茶碗洗ってよ〜。なっ!」
『今から?別にいいけど、本当に家行っていいの?』
しつこく確認する自分がいやだったが信じられない現実に焦っていた
「うん。散らかってるけどな。助かるわ〜」
僕は押さえる気持ちを隠しながら彼女の家に行くことになった