うなだれた午前3時ひどく寝付きが悪い日に彼女が俺の隣で幸せそうに寝ている思わず怖いことを考えてしまった。
【もし明日こいつが死んだら】
考えたくないでも必ず来てしまう人の死。二度と声も聞けない。
こんな事を考えるのは親友……いや、兄弟のような奴が死んだからだ。今でも信じられなくて携帯のメモリーは消せないでいる。生きてた頃はくだらない理由でも連絡してた、でもあいつはいきなり死んだ。そんなことを考えていると彼女が目を覚まし俺を抱き締めてくれた。俺は泣きながら彼女に言った。
【この時間が永遠に続けば良いのに】
彼女は微笑み俺に言う。
【死ぬのは怖いけどあなたと少しでも多くの幸せを感じたい】
俺は嬉しくて泣き続けた。その時声が聞こえた気がした。
【いつまでも泣くなよ柄じゃ無いだろ?泣く位なら早く結婚して俺を産めよ】
あれから二年俺たちは結婚する。後、子供も出来た。多分男だろう。今でも死は怖いでもそれ以上に幸せだこれからも精一杯生きていきたい。