午後1時
子供達はお昼寝タイムに入り子供達の相手をして疲れた4人はしばしの休憩を取っていた。
「二人とも女子高校生なんだ。
麗奈は昨日会った時はもっと年上に見えたけど。」
「確かに麗奈は大人って感じだしねー」
龍華の言葉に美姫はうんうんと頷いた。
「そうですか?
昨日はただ単にドレスを着てたから大人っぽく見えただけですよ。」
麗奈は首を横に振り照れ臭そうに否定した。
「ところでお二人は歳はお幾つなんですか?」
お二人と美姫は言ったが目線は完全にエルファに向けられている。
「俺も龍華も24だよ。」
「本当ですか!? そんなに若いのに執行部にいるなんて凄いですね!!」
美姫は感心して目をキラキラと光らせていた。
「俺もエルファも高校卒業して直ぐに陸軍に入ったんだ。
それから俺達はレンジャー部隊の資格取ったり、実際に反乱分子の制圧に当たったりしてある程度活躍してそれから2年前の『あの事件』で執行部のエージェントがいなくなったから急遽俺達が引き抜かれたんだ。」
「あの事件って…例の集団暴走事件ですか?」
『あの事件』という言葉を聞いて麗奈と美姫の顔は曇った。
「例の集団虐殺事件ですよね?」
「そうだ…俺もエルファもその事件の鎮圧に狩り出されたんだが…
酷いありさまだった。
まさに戦場そのものだったよ…」
麗奈は自分の質問の答えを聞いて麗奈は目を大きく見開いて口が半開きになっていた。
「おーい…聞こえてるかー!?」
「えっ!?
あ…はい…
すいません…ちょっと考え事をしてしまって…」
麗奈は過去の思考をシャットアウトして再び現実へと戻った。
「ごめんな。
ちょっと話題が暗くなちまって。」
「そうだな。
話題を変えよう。」