翌日
ピロロロ…ピロロロ…
「うぅ…、ちょ、ちょっと待って…」
朝早くから携帯が鳴った。
夢の中で楽しくやってたのに、起こすなよ。
そう思いながら携帯を見た
「慎からだ」
あいつから電話くるなんて滅多にない。
俺は嫌な予感がした。
そして、ゆっくりボタンを押した。
……ピッ
「……もしもし」
「貴か?」
「うん」
「ゴメン、朝早くに電話して。でも伝えなきゃいけないことがあってさ」
俺の中でさっきの予感が膨らんでいった。
「なんだ?」
「あ、うん。あのな……」
「手紙、届いちまった」
嫌な予感は的中した。