序幕
〜巫女と魔女、対の存在〜
夏から秋へと移り変わる季節の境目、夕闇の迫る丘に、二人の少女がいた。
『シエル、エリカはずっとシエルとともだちだとおもってるよ!』
『それはあたしもだよエリカ。"よげん"でであったとしても』
『シエル、うん。』
『ずっといっしょ、ずっとふたりでね!』
『うん』
二人は微笑みあう。
『シエルー?エリカー?食事の時間ですよ!戻りなさい。』
『『あ、はいせんせー!』』
『行こうエリカ』
『うん!』
エリカはシエルから差し延べられた手を取り立ち上がった。