「リュウ…」 「こんなとこで、何やってんの、オニイさん。そいつがどこの分家の奴か知ってんのか?天下の駿河だぜ」リュウは男の手を捻り上げニヤリと笑った。 「俺ら、駿河が知らないうちに、なめたマネしてくれるじゃないか」 「…フン、いくら駿河でも君みたいなガキに何ができる?ああ、そうか。京太郎は君を誘惑したのか」 「私は、そんなコトしてない!!」 リュウは私をゆっくりと起こし、手の泥を払った。 そして、 美しい包みを私の両手に置いた。 「…これは、扇?この紋様は…」
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