朝、秀と待ち合わせのバス停に向かう途中だった。
ケータイが鳴った。アタシは制服のポケットからケータイを取り出しメールを読んだ。
“今日寝坊しちゃった(>_<)”
しちゃった??相変わらず藍治らしいアホ丸だしのメール。
“珍しいね(゚Д゚*)学校には間に合うんでしょ??”
歩きながら返事を送った。
ちょっと歩くとバス停に着く。バス停の椅子には足を組んだ少し長めの茶髪の男子高生がいる。
「おはよ。」
アタシは秀の隣に座る。秀とは幼なじみ。ホントは秀一って名前だけど皆には秀で定着してる。
「おはよー。椿、今日も帰りに家寄るよね??」
アタシは秀の隣に座って一緒にバスを待つ。
「寄る寄る。ゲームの続きやらなきゃ。あ、バスきた。」
アタシは椅子から立って前の方へ歩いた。秀もアタシに続く。
「今日姉ちゃん仕事休みだから運良かったらあえるよ。」
アタシたちはバスに乗り込み一番後ろの座席に座る。今の時間帯のバスは早すぎてまだ人はほとんど乗ってこない。
「和葉チャンと会うの久しぶりだな。いつも仕事行ってるんだもん。」
藍治からの返信がきたらしくまたケータイが鳴る。