友伽里が死んだ理由が殺人だったと知って僕は頭の中が真っ白になって一瞬何も考えられなくなった。
感じた事のない悔しさ。
それと共に込み上げてくる犯人への憎しみ。
そして、怒り。
実は僕は少し友伽里の事が気になっていた。
今までみたいに友達としてでなく、友伽里の事を女として見始めていた。
そして僕は決めていた。
「友伽里に告白する。」
と。
そんな矢先での友伽里の死。
僕は涙を押さえられない。
その殺し方も残酷な物だった。
僕はその事を友伽里が死んでから一ヶ月後位に知った。
まず。友伽里の体には、多数の包丁か何かの刃物でさした後があった。
胸。顔。腹。足。腕。
数えきれないほどの深い傷があった。
そして、友伽里の体はバラバラに切り離されていた。
酷すぎる。
僕はそう思った。
そしてこう思いはじめた。
(犯人を殺そう。)
(友伽里と同じ痛みを味合わせてやろう。)
と。
普段は内気で復讐なんて考えられないけれども、今は違う。
僕の中の何かが変わり始めた。
ここから僕の復讐劇が始まろうとしている。
(つづく。)