麻里は家に帰るとすぐに2階の自分の部屋のベッドに寝転がった。この頃にはもう涙を流していない。
なぜ祖母は教えてくれないのか……麻里はずっと考えていた。祖母と話してる時も、泣いてる時も、今も…。
祖母との会話を振り返って1つ気になる事があった。それは祖母の14歳だから当然。という台詞だ。
「なんで14歳なのかなぁ?別に14歳じゃなくても門の外に出たいと思うはずなのに…」
祖母への疑問が1つ増えた頃にはもう外は暗くなっていた。
「もう今日は遅いから寝て明日またお祖母ちゃんに聞きに行こっかな」
麻里は明日の為にいつもより早い時間に寝た」