明らかに和也の態度がおかしい。
「何それ?謝ってんのに…それだけ?」
和也は振り返る。
そして一言
「じゃあ何?何て言ったら良い訳だ?」
冷たく言い放った。
…やっぱり聞いたんだ。
松本といた事。
「和也、機嫌悪くなってる…。周りから変な事聞いたんじゃない?」
静かに問い掛ける。
「別に…。チャイムなんぞ?」
有耶無耶な返事。
すっきりしない。
「ちょっと、誤魔化さないで…!」
キーンコーン…
チャイムがなって、和也の姿も小さくなった。
わからない…。
いつだって冷静だけど、あんなんじゃない。
和也じゃないよ…。
不安になる。
ねぇ、もしかして私たち…
気持ち、離れてってる―?