…三年後
この頃、やけに想い出達が頭をちらついて
僕はどこか物憂げになって……
誘われるように手にしたのは、今はもう窓辺にはいない君の写真がまだ
笑いかけてる…。
二人きりの最後の夜
無理に笑ってみせたんだね……
涙声でつぶやく寝言…
「一人にしないで…。」
どこにゆけば
何をすれば
虹のかかる空が見れる?
だから僕はそのまぶたに最後の口づけをした…
優しく髪をなでる風
頬杖ついたままあの頃を思い返して……
僕から別れを告げた日 あれから大人になった君が幸せでいるなら
それでいい。
こんなに遠くにまで来てから気づいた。
夢に見た現実は明かりのない夜景みたい…
君がいないと
季節は流れるのに心だけ立ち止まってる…
涙を笑顔に変える事ができても君の悲しみを消しさる術を知らない僕は
誰もいないEDENで 声を枯らしている…−
fin