窓際のサッシに誰かが座っていた。 その手にはノートが。 夕日が照ってよく見えない。
「何?」
鼻で笑いこっちへ向かって来た。
それは河原斗貴だった。
斗貴はひねくれていて
授業をほとんど受けてない。そして美貴の弟だ。
「下手くそなポエム。」
ノートが地面に落ちた。
「勉強に専念したら?」
斗貴は人の不幸が大好きだ
人がこけただけでおおわらい。
「五月蝿い!!あんたに関係ないでしょ!?」
私は荷物をさっさとかばんに詰め込んで教室を後にした。走ってるとき、廊下から外が見えた。見ると、
篠田くんが女の子に囲まれていた。
ドンッ 誰かとぶつかった。
美貴先パイだ。
「何やってんの!大丈夫!?」
言葉にびっくりした。
私のなかで美貴先パイは
斗貴のようなやつだと
思っていた。
「斗貴のクラスの子よね?斗貴をよろしくね」
この時美貴先パイに
憧れ
という感情を持った。