セミの鳴き声とさんさんと降り注ぐ日光が、夏を感じさせる今日、聖也は学校から帰る途中だった。短い髪で、小麦色の肌に筋肉質な体はスポーツマンを意識させる。 聖也の通う高校は明日から夏休みだった。今日は終業式ということで所属しているサッカー部は休み。 なので今日は珍しく真っ昼間に帰路についた。 聖也は玉のような汗を額にためながら歩いていた。 制服である白いワイシャツは、汗で所々、染みをつくっている。 こんなにも家への道のりが遠いと感じたのは初めてだった。
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