※重要なお知らせ
漆黒の翔、黒翼の翼というタイトルは作者の誤字であり、全て『漆黒の翼』です。
つまりタイトルが違っても話の内容は漆黒の翼という事です。
『龍角』で検索すれば詳細が判ります。
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「この服カワイイわねぇー」
職員室の中で生きている者は鏡の前で自分が美姫から奪った服を着て喜ぶ黒翼人の女と、全裸で硬直魔法をかけられている美姫だけだった。
ある職員は頭が有り得ない方向に曲がり、又ある者は体が完全に切断されて血と臓器が飛び散り、更には全身に針の様な者が突き刺さり、そして膝から下が引き千切れ、苦痛に悲鳴を上げながら芋虫の様に這い付くばる人もいた。
「うるさい。」
女は這い付くばる女性職員に金色の棒の様な物を向けると、棒は長い針の様に伸びて女性職員の頭を突き刺した。
「うぅー!!
あぅー!!」
美姫は女の蛮行に悲鳴を上げたが、金縛りにあっていて上手く声が出ないせいで悲鳴は呻き声となった。
「だめよ姉さま。 そんな事で驚いちゃ。」
女はそう言うと金色の針を元の棒の姿へと戻し、美華へと向けた。
そして…
ゴッ!!
金の棒を美姫の頭の後ろに当てた。
美姫はぐったりと力が抜けて気を失った。
「しばらくお寝んねしててね…」
♪〜♪〜♪〜
美姫のジーンズのポケットに入っていた携帯が鳴った。
メールが届いた様だ。
女は携帯を取り出してメールを見た。
〔来週の映画のチケットが取れたよ !!
早くデートの日が来ないかなー〕
メールを見ると女は不機嫌そうに顔を歪めて携帯をへし折った。
そして金の棒を巨大なハンマーへと変化させて美姫の頭目掛けて振り降ろした。
グチャ!!
「大っ嫌い…」
女は憎悪の表情でそう呟いた。
床に一輪の紅い華が咲いていた。