「ふぅースッキリした!!」
女は金の棒を元に戻し、曇りのない笑顔で言った。
しかし…
「この感じ…アイツがいるの…?」
女は辺りをキョロキョロと見回すがもちろん生きている者は一人としていない。
女は小悪魔の笑みを浮かべて職員室から出て行った。
「ぶっ殺す♪」
そう小さく呟いて。
*
三人はベットの下からトイレまで隅々まで捜したが美華は見つからなかった。
「美華ちゃん何処に行ったんだろぅ? それに美姫ちゃんもさっきからいないし…」
「これだけ捜してもいないなんて…二人で勝手に買い物でも行ったのか?」
龍華は忽然と姿を消した二人にお手上げな様子で、普通に考えて有り得ない事を言い出した。
「勝手に園から出させる様な真似はウチの職員がさせる筈がない…
しかし何処にもいないのは何故なんだ?」
「もしかしたら…二人とも職員室にいるんじゃないですか?
入口の直ぐ近くにあるし…」
真治の職員室という言葉にピンと来たエルファの意見に一同は納得し、職員室に向かった。
いや…向かおうとしたが
「あなた達の捜している者はここにいるわよ。」
ドサ!!
後ろから声と何かが落ちる音がして振り替えると、首無しの全裸の女の死体の側に悪魔の女が立っていた。
そして彼女の左手には顔が潰された女の頭がぶら下がっていた。