トントン…カチャ。
「おぉ〜良く、着てくれたねッ!」
そこには,優しそうな男の人が窓から空を眺めていた。
「ガリア様。連れて参りました。チコ様とミロ様です。」
「下がってぇぇよ〜!」
そう言うとメイドさんは静かに扉を閉めた。
「さて本題に入るよ。君たちに今日からやってもらう仕事はご存知の通り。心を届ける仕事だ。」
そぅ言ってその男の人…ガリアは,僕にピンクの魂を渡しながら言った。
「それが人の心だ。大切にしまっといてくださいよ?」
「わかりました」
「あぁ。それと…僕の事はガリアと呼んでくれ…あッ!あと、住所の書いた紙。渡しておくから。そこの人にちゃんと心を届けてあげるんだよッ!」
そう言って一枚の紙を渡してきた。
「楽しみだね!ミロ兄!」
「うん。頑張ろうなッ!」
そぅ言って
今度は僕が
チコの手を引っ張った。
「行ってきます!」
「おぉ〜行ってらっしゃい!」
僕とチコは、大きな声を出し
一歩一歩
踏み出す。
今日からまた
新しい1日が始まる。