時は生ける物皆平等にある
一週間前まで私はそう思いながら生きてきた。それこそがこの世の絶対的な真実だと信じて…
空は今日も快晴だ。こういう日は何か特別なことが起こりそうな気がしてならない。
まぁ、今日が特別な日になることは間違いないのだが…
桜の花ビラがすっかり散りゆき、緑が生い茂る5月の中頃、私は人生の新たな一歩を踏み始める。
家から徒歩で10分もしないうちにそこへは辿り着ける、道の途中にはアパートやらスクールバスが密集していて車の通行も並々あり、通行人の私にしてみれば危ないことこの上ない。
事故がないのが不思議なくらいだ
そんな危ない目にあいながらも生徒はここに登校するする
校門には厳格な文字で刻まれている
｢清南高校｣
ここから始まる、私にとって新たな舞台。爽やかな風が私の髪を優しくなびかせていた。
午前８時４０分 ここは３年5組
チャイムも鳴り響き、いつものように先生が出欠席の確認をとる。さてと、つまらない一日の始まりだな〜。
そう思っていたのもつかの間、扉の奥から長い髪をなびかせた、まるで女神のような人が俺の視界に飛び込んできた。
俺の時は、動き出した
続く…
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