再び沈黙がおとづれた。 次に沈黙を破ったのは琴美だった。
「どんな毎日でも、私は浩司を愛してる。でも今わ浩司が分からない」
琴美は涙を我慢しながら俺にそういった。
「……不安にさせてごめんだけど琴美、こんな俺でも感謝してるんだ!大変だったあの時も、苦しかったあの時も俺のそばにいてくれて!」
俺は琴美を不安にさせていた事を知り涙が出た。
「本当に?」
「あぁ!俺が頑張れるのはいつだって琴美がそばにいてくれるからだから頑張れるんだ」
俺はこの時いかに琴美が大事な存在かを知った。琴美の温もりがあるから俺は頑張れる。
「そんなに私の事大切?」
「もちろんだよ!」
琴美と離れたくない、その一心で琴美を抱きしめた。「琴美を離したく無い!叶うならずっと一緒にいてほしい」
「本当に?」
「今の気持ちに嘘は無いよもぅ不安な気持ちにさせない!大事にするよ」
「ありがとう浩司。愛してる」
「俺も愛してる」
長く一緒にいているのが当たり前になっていた。今回の事でよくわかった。琴美の愛と大切な存在だと言うことが。
二年後
「いってらっしゃい、パパ」「いってきます!琴美、聡美」
笑顔で見送ってくれる妻と娘。大切な人が増え幸せも増えた。