レジェンド‐新紀元伝説 2

朝倉令  2006-03-21投稿
閲覧数[541] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 ドラゴン



「そう、じゃ頑張ってね」

ノースリーブのTシャツを着た体を倍にも膨れあがらせ、顔に虎の特徴的な縞が浮き出ていたビアンカ。
 ゾアントロピー(獣化)をして敵に向かおうとした彼女は、山際晋の言葉に思い止まり、いつもの愛敬あるタレ目の娘に戻っていた。


「相手は一人だ、食料をさっさと頂こうぜ!」


首領と思しき男が吠える。

山際晋は、一旦胸前で交差させた両手を目まぐるしい速さで上下左右に打ち振りながら敵中に飛び込んでいく。

ズドッと重厚な掌の一撃が命中する度に、敵が地に打ち倒され、沈黙する。

 中国拳法の『発勁』である。

山際晋は、龍身遊身八掛掌の超絶的な使い手であった。







投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 朝倉令 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ