雨音だけが無心に残って
ただ何の感情もなく耳障りだった
意味無く巡り狂う罵声がまだ消えてはくれない
あの頃と言えばまだ今以上に心の狭い僕がいて
君の事を優しく許してやる事は困難だった
僕は強くなかった
それを認めさえする勇気も持ち合わせていなかったから
現実から目を逸らして
打ち続ける闇にひたすら溶けた
あの時君を拒絶したのは
ただ弱いと気付かれたくはなかっただけ
君が悪いんじゃないよ