失恋したばかりの彼女を花火大会に誘って僕等の初デートは始まった
ポケベルでの毎晩のやりとり
週2・3回の電話で聴く彼女の声で何度も癒された
学校では席が隣でいつでも会話が出来る状態ではあったが…なぜか照れくさくてまともに会話らしい会話が出来ずぎこちなかった
「電話では冗談も言えるのに」
そう僕は感じていたが…
僕等の恋愛にはそんなこと関係なかった
電話での会話時間も多くなり…彼女への僕の気持ちもだんだん高まってきた
『好きです。僕と付き合って下さい。』
月の綺麗な静かな夜に電話で僕は彼女にそう告白した
しばらく沈黙があって
『うん…。いいよ。』
彼女は小さな声で答えた
『ほんとにー?よかったー。』
僕はすぐに返答した
安心したかのように2人の会話が落ち着き…明日からの僕等の新たな恋愛がスタートを切った