幸多との出会いは、中学2年の時やった。
今日は委員会で、委員長を決めなければならなかった。
なのにまったく決まる気配はない。
そんな時、先生が口を開いた。
「宇治原、お前やってくれんか??」
えッ...あたし??
「今日中に委員長と副委員長は決めたいから、お前委員長やってくれんか??」
みんな、あたしを見てる。
この雰囲気、断りづらい...
「...はい。わかりました。」
結局、気が小さいあたしは
断るコトが出来ず引き受けた。
「じゃあ委員長は宇治原にやってもらう。
副は誰かやってくれんか??」
先生がそう言うと
「俺、やります。」
瀬上クンが手を挙げた。
「おぉ、瀬上やってくれるか??」
「はい。」
えッ...
「じゃあ委員長は宇治原、副委員長は瀬上で。」
みんなが拍手をする。
あたしは一人呆然とする。
瀬上クンとは同じクラスになったコトもないし
一度も話したコトもない。
そんな人とこれから半年間やれと??
不安でいっぱいだった