「おはよー。」
その時だった。鈴子サンが入ってきた。
良かった。秀もまだ笑ってるし(笑いすぎでしょ…)気づかれずにすんだ。……バカ藍治。
「おはよ鈴子サン。今日早くない??」
鈴子サンは茶色の長机の上にバックを置いた。
「んー金縛りあってさぁ。何かやばかったから寝れなくていつもより早いバスで来た。」
「金縛り!?!!怖ぁー…。何か見えたの??」
藍治が訊いた。
「何でそんなこと訊くのよ!!!イヤ!!!だめよ鈴子サン???絶対なにも言わないで!???」
アタシはホラーとか怖い話が大嫌い。なのに鈴子サンは霊感が強いとかそぅいうのじゃないのにたまぁに金縛りにあったとか言うからぞっとする。
「ほんと椿は変なとこで小心者よね。ヤンキーだろうと不良だろうと全然ビビらないのに。」
「だって椿のとこの二番目の兄ちゃんの亮クン元ヤンだもんね??」
秀が無邪気に言った。
「そぉ!!!亮クンがグレてる頃すごい怖かったよね!?!!今は改心してただの遊び人になったけど。でもあれで勉強できるから不思議よね…。」