蒼郷の空.07

ゆい  2007-10-28投稿
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「……今のうちに誤っといたら?ってもう規則破りしすぎで執行猶予なしっカナ?」
「っテメ――ッ愉しんでんな」
完全に他人事なレアは、クスクスと笑いながら近くにあった大中位の岩に飛び乗って屈み、アースらを観戦する。
「アース」
イザリアがアースのもとへ歩み寄りながら低いトーンで話し掛けた。
「ぃ……ッごきげんようイザリア、様……?」
体は硬直状態。でも顔は精一杯の笑顔。
「笑えてナイナイ……」
それを見てレアが小声で独り言をもらす。
「アース、オマエがそんな口をきくと気持ちが悪い。」
イザリアの、相変わらずの鋭い視線と口調。
「そ、そっかなぁ?」
見ていて必死なアースの笑顔だった。
「――それから、またさぼったのか……ヴァノが捜し回っていた。はやくレアと戻って合流しなさい。」
それだけ言うとイザリアは纏っていた真紫の衣を翻して帰ろうとする。
「え?――」
「あれ?」
もっと悲惨な罰を受けると思っていたアースとレアは、その行動を見て驚きつつ戸惑い、思わず声をもらした。
「――何だ?」
イザリアが2人の様子に気付き足を止める。

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