「チビはいいの!どっか行ってろ!」
「うるさいなぁ〜へたれチャラ男」
またいつものが始まった…
こんなやつだが葵はこの話での重要な人物だ。
少なくとも筋肉バカよりは、
「ねぇ千明クジ引きやったの!?」
葵も目を輝かせていたが勇太とは違い恐いものがあった。
というのもこの女は気にくわないことがあると何をしでかすか分からないからだ。
「ねぇ〜千明ぃ〜」
そんな子猫のような目で見てくるなよ…。
恐いんだよ。
もうダメだ、これ以上は隠しきれない。
「…おっさん…当たった」
一瞬4人が静まり返る。
「は?何?おっさんがどうしたって!?」
声デカいんだよサッカーバカ…!
「クジ引きで!おっさんが!当たったんだよバーカ!」
少しイライラした千明は大声で言った。
「おっさんが当たった?賞品におっさんなんてあったの!?」
「あぁ…残念ながら…」
「千明とおっさんの同棲だって!想像しただけでもゲボ吐きそ〜!」
16歳の女の子がゲボとか言うなよ…
「よし!じゃあ今日みんなで千明ん家に行くぞ!」
筋肉うぜぇー!
「いいよ来なくて!こんな大人数来たらおっさんも迷惑だろ!?な!?」
こっちはおっさんだけでも迷惑なのに…
「そうだなぁ…ちょっと多いな…よし!チビは帰れ!」
「え?何言ってんの?勇太が帰んなよ」
またかよ…本当にうるさいやつらだ…。
「そもそも何でいつもついてくるんだよ!?帰れ!」
「チャラチャラうるさいなぁ〜死ね!」
「…し、死ねって…そこまで言わなくても…」
おいおい何涙目になってんだよ勇太…。
結局バカ達は家に来ることになった。