BURNING!20

くろつき  2007-10-28投稿
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「あっ、あのっ!キミ大丈夫!?」
「あ…あぁ…大丈夫。
怪我はない。」
私の答えに少女はホッとした顔をする。
続けて後ろの少女にも声をかけた。
「うん。私も平気。
ちょっと驚いたけど。」
見たところ二人とも怪我はないようだ。
自分のせいで起こった事態なのだ。
怪我をさせていたら寝覚めが悪い。
「あの…すまない。
私が急に飛び出したから…。」
とりあえず素直に謝る。
「えっ?いいよ、スピード出してたコッチも悪いんだし…ゴメンね?」
逆に謝られてしまった。
「いや、しかし…。」
「いいから、いいから♪」なおも言い募る私を制し、少女が右手を差し出した。
「お互い無事だったんだから、よしとしよ?ねっ?」
…なんとも潔いというか、サッパリした少女だ。
私は差し出された手をとった。
立ち上がると、後ろの…眼鏡の少女がスカートの埃を払ってくれた。
「ああああぁ〜っ!」
突然、目の前の黒髪の少女が大声をあげ、眼鏡の少女の左腕を掴みそこにある腕時計を確認する。
「ヤバイっ!遅刻〜っ!」
言うが速いか自転車に飛び乗った。
「水葉っ!早く乗って!」
「え〜?どうせ遅刻確定だし…。」

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