私がもう寝ようと思ったトキ、携帯にメールがきた。
『もう、誰?こんな時間に!!』
私が少しムカついて携帯を開くと、怒りが緊張に変わった。
なぜなら・・・
『春樹からだ!!』
私の好きな人からのメールだったのだ。
《真美、明日はもう卒業式だな。
でさ、真美と啓太と早紀と俺でタイムカプセル埋めないか?
高校も違うしさっなかなか会えなくなるじゃん。
どぉ???》
メールを読むと、少しさみしくなった。
明日は卒業式。
中学と友達、そして、私の好きな人、春樹に会えなくなってしまう・・・。
私と春樹は、啓太と早紀とでよく遊んでいた。
春樹は最初、一緒にいて楽しい友達としか思ってなかったけど、だんだん優しい春樹に惹かれていった。
でも、告白はしていない。
だって、もし断られたらお互い意識して今までのように楽しく遊べなくなってしまうから。
もしかしたら、本当は自分が傷つきたくなかったのかもしれない。胸がずきっとした。
《春樹!それ、すごくいい考えだね♪゛
私は賛成!!。》
臆病な私の気持ちに気付いて・・・ と願いを込めて、送信ボタンを押した。
“送信完了”という文字がなぜか虚しく見えた。