純は、この時点では、そんなことが起きているとは知らず、相変わらず寒い部屋、保護室にすることもなくピンク色のマットレスの上で膝を抱えていた。 純の母に告げられた病名、統合失調症とは以前は精神分裂病と名付けられていた。この病は、約1000に7人の割合で発病されるといわれ、得に純のような青年期に発病すると医学的には言われている。 よく心の約と言われているが、脳内の伝達部質が、過剰に分泌されるために起こる病である。 何故、純のような普通の青年がこんな病にかかってしまったのだろうか? これからから、一体純はどうなってしまうのか、この時点では誰も知るよしはなかった。