きえない想い11

SB  2007-10-29投稿
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「……そうか」


「あぁ、だから先に行ってくる」


「わかった」


「じゃあ」


「おぅ」






ピッ……








「…………」









いつかこの時がくるとわかっていた。

わかってたけど……







………あぁ、ダメだ。

これ以上なんも考えられない

やめよう

そう思うしかなかった。



俺はふと時計を見た。




「6時か」




もう郵便物がくる時間だ。

俺は起きて外にでた。





ガチャ





すぅ〜…ふぅ〜…




俺はゆっくり深呼吸をした

朝はやっぱ気持ちがいい。

そう思うしかなかった。

そして、郵便受けに目を向けた。





「あれっ?夏希?」



目を向けた先には夏希がいた。




「なにしてんだ、あいつ」


そう思い、夏希を呼んだ。





「おい、なにしてんだよ」

「あっ」




サッ!!




夏希はビックリした顔で俺を見た。

それと同時に何かを後ろに隠した。




「ん?今、何隠した?」


「な、なんも隠してないよ」




あやしい…

絶対なんか隠した。

俺は夏希に近付いた。







「後ろになんか隠してるだろ?見せろよ」


「だから、なんにも隠してない!!」


「うそ言うな!!見せろ!!」




ガシッ!!



「痛っ!」



夏希の腕を力任せに掴んだ

そして、隠していたものを取り上げた。




「手紙?」



夏希が持っていたものは手紙だった。

しかも宛先は俺。

なんで俺宛の手紙を夏希がもってんだ?

そう思いながら裏を見た。




差出人は政府からだった。

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