BURNING!21

くろつき  2007-10-30投稿
閲覧数[396] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「ダメっ!今日遅刻したら罰当番なのっ!」
「それは遅刻と宿題忘れの常習犯の真紅だけでしょ?」
「いいから早く!」
言うが速いか自転車を立て直し走り始める。
「あっ!ちょっと待ってよ〜。」
眼鏡の少女も自転車に飛び乗る。
「あの…ごめんなさいっ!またね!?」
「あ…あぁ…。」
眼鏡の少女に頷き返したところで、鳥花はようやく気付いた。
少女達の着ている制服が、今鳥花が目指していた学校のものであることに。
「ちっ!ちょっと待ってくれ!」
鳥花は急いで追い掛けた。


「う〜ん。たまには遅刻してみるもんだね〜♪」
「”たまには”ってとこに異議アリだけど…。」
黒髪の少女の言葉に眼鏡の少女がツッコミを入れる。
結局、二人に事情を説明し、道案内をしてもらうことになった。
黒髪の少女が自転車を押し、三人で並んで歩く。
「でも大変でしたね。
この街って造りが複雑だから…。」
「いや、自分の不注意だし…。」
「いやいや、ホント面倒な街なのよ!
坂は多いし路地は多いし…。
ワタシもよく迷うもん。」「そうね。真紅はこの間も寝惚けて道を間違えて遅刻したものね〜♪」
「…水葉って意外とSだよね…。」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 くろつき 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ