なくしたモノ[4]

優愛  2007-10-31投稿
閲覧数[187] 良い投票[0] 悪い投票[0]

目が覚めた。
白い天井。クリーム色のカーテンが波打つかのように風に揺れていた。


ああ、海の匂い。


「いッたぁ。」
保健室のベッドらしい。起き上がるとベッドがキシむ。
「起きたか?」
シャッとカーテンを空けた。
白衣の男。先生?ずいぶん若い。
「貧血だ。心配ないから。転校初日で緊張でもしたか?」
ボールペンで頭をかきながらだるそうにゆった。
「はぁ、あの、今何時ですか?」ベッドから出る。彼に背中をむけスカートを直しながら聞いた。
「4時過ぎだな。もう授業はねーから帰んな。」
いつの間にか机に座り、書類らしきものに手をつけていた。
「あの、ありがとうございました。」
そそくさ保健室から出る。


さて、教室はどこかな?
まだまともに校内案内も受けてないのに、まいった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 優愛 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ