「…入院してる時も、あの男が来ると元気な振りをして…。悪い、暗い話しちまったな」 この頃、リュウは女嫌いであった。切れ長の瞳、鼻筋が通り、モデルのような四肢を持った彼は、よく女のコにモテた。しかし、決して彼女達の相手をすることはなかった。 怖かったのだと思う、愛に溺れた母のようになるコトや、女に遊ぶ父のようになるコトを―。 私なんかといつも居たために、男好きだと思われ、周囲から誤解されることもあったほどだ。
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