あいごころ

アンナ  2007-10-31投稿
閲覧数[345] 良い投票[0] 悪い投票[0]

バタバタバタ…



ガラッ!!
「真依君!真依君!真依君!真依君!!」

勢いよく教室のドアが開いた。

「…ッんだよ!」

「あれ恭平だけ?真依君は?」

私、海老原あんな(エビハラアンナ)。

同じ学校の但馬真依(タジママイ)君と付き合っている。

特別可愛い訳じゃないけど、限りなく不細工ではないと思う。
小さい頃から伸ばしてきた、栗色の髪が密かに自慢だった。


「ねーねーそろそろ真依なんかやめて俺にしない?」

「間に合ってますー」

真依君の友達の朝丘恭平(アサオカキョウヘイ)は、仮にも友達の彼女なのに
私を平気で口説いてくる。

……まぁ本気じゃないだろうけど。

「で、真依君は?」

「ちゅうしたら教えてあげる」

出たよ。

「……自分で探す。」

私は出口に向かって歩き出した。

「冷たいなぁ」

後ろで恭平がむくれていたが、気にならなかった。

私はどうしても真依君に伝えなければならないことがあったから。



続く



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 アンナ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ