たれまに〜Anniversary〜(18)

じゅりあ  2007-11-01投稿
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「真鍋君、三番テーブルさんお願い!」

結局、(ファミレスの)バイトを休む事が出来なかった俺は、忙しく動き回っている。

明日休み取る分、今日休む訳にいかねーし。

(あっつー…)

でも、まぁ…こうやって動いてる方が、余計な事考えずに済むしな。

「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」

目の前の客にメニューを差し出す際に視界が捉えたウチの制服…。

目が合って、向こうが口を開いた。

「真鍋先輩すよね?」

(俺を知ってる…?)

「松本充です。知ってますよね?」


え?


こいつ…


俺は手にしていたハンディーを床に落としかと思うと

目の前が歪んで…



何も見えなくなった。






気付いたら更衣室のソファーに横たわっていて、頭には温くなったタオル…。
倒れたんだっけ、俺。


カタッ!


物音がして起き上がる。


…驚いた。

「…何でお前が?」


松本充と名乗った男がそこにいたからだ。

「貴方の後輩だって言ったら、入れてくれました」

「何の用だ」
俺は無意識に睨み付けた。
向こうも負けじとこっちを見据えている。

「俺、本気ですから…彩の事」



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