ある朝 ノブオが起きると、机の上に小さなメモ用紙と568円の小銭が置いてあった。
ノブオは眠い目をゆっくりと擦り面倒くさそうにメモを読み始めた。
『 のぶおへ
今日は月末なんで 金がない。 これで朝、昼、晩、しのぎな!
母より 』
……。 ノブオは少し泣いた。
「あいつ、こんだけでどうやって…」
ノブオはメモ用紙をグシャグシャに丸めると床に叩きつけた。
ノブオは高校2年である その大きな身体には三食568円は余りにも酷な話であった。
そして ノブオがまず、朝食を買いにコンビニへと向かう最中で 恐ろしい出来事が待っていようとは この時のノブオに知るよしも無かった。
つづく…