私と真依君が出会ったのは
友達の蘭が組んだ合コンだった。
私、蘭、真依君を含めてメンバーは6人。
そしてその中に恭平もいた。
私と真依君以外は殆どギャルとギャル男で、蘭もその中にうまく溶け込んでいたのだった。
私が話す人がいなくなって、1人で端っこのほうに座っていると
真依君が声をかけてくれた。
「このピザおいしいよ。食べる?」
「食べ…る」
別に特別ピザが好きな訳じゃなかったし、美味しそうだとも思わなかった。
ただ話しかけてくれた真依君の事がちょっと知りたくなっただけ。
誰の事も知らないまま帰るのが嫌だった。
条件反射とはこのことだろう。
ピザを受け取り一口食べてみた。
モグモグ…
「…おいしい!!」
目をきらきらさせて真依君をみた。
真依君は少しビックリしていた。
でもすぐ笑って
「だろ!?」
あ…この笑顔好きかも。
私はもうその瞬間に真依君に惚れてたと思う。
しばらく真依君としゃべると、真依君の色んな事が分かった。
M高に通ってること、お姉さんがいること、恭平と喧嘩した話、好きなお菓子のこと…
そしてその日の帰りに告白され、次の日から私達は恋人になった。
続く