あいごころ?

アンナ  2007-11-01投稿
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しばらくして蘭も鉄平っていう22才のリーマンと付き合う事になったって知らせが来た。

そっかぁ…あたしが真依君に告られて舞い上がってる時に蘭も…。

……なんか、あたしも軽い女みたいじゃんか。

……

こういうモヤモヤした時は、真依君に会うのが一番だよね!

私は、M高に向かった。

今日は風が気持ちよくて、何となく走ってみた。

ファーって私の間を風がすり抜けてく。

気持ちいい!!

そのままノリでM高まで走って来てしまった。

運良く中庭にいたのですかさず声を掛けた。

「真依君〜!」

「あんな?学校終わったのか?」

「うん!ハッ…ハッ…」

さすがに急に走るとあれだね。

息切れしてきた。

「どした?」

真依君が心配そうに覗き込む。

「あ、あのね…」
「ここまで走って来たんだよね?」

?!

「誰だお前!?」

声のした方を見ると、長めの髪で、銀縁の眼鏡を掛けた男が立っていた。

「さっきの走りを見ていたよ。きみ、気持ちよさそうに走るねぇ」

「はぁ…」

「…しかもすごいスピードで。」

「えっ??」

思いもよらぬ言葉に私は思わず聞き返した。

「あ、私はこういう者です」

男は箱から名刺を2枚取り、渡した。

続く

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