曲がり角の気持ち 8

湯島 朗  2006-03-22投稿
閲覧数[276] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「ちょっ!実奈痛いって!」
「わがまま言ってないで!さっさと行く!!」
「みぃなぁー!」
 由成は、実奈の言う通りにしているしかなかった。
『教室で待っときな。』
(いや・・・普通でしょ?)
 由成は、不満を抱きながら待っていた。まだ由成以外は来ていなくて、教室の中はシーンとしていた。
「・・・ったく。何のつもり!?」
「―――――――――っ!?」
 思わぬ出来事に呆気にとられていた2人。だが、由成はその場を立ち去ろうとして出て行こうとした。
「待てよ。」
「何。私といちゃ、ダメじゃん。好きな子、いるんでしょ?」
「それがお前だったら、いちゃいけねーのかよ。」
「は?」
 そのまま、沈黙が走った。由成は、突然の告白にあたふたしていたし、雄はと言うと自分でもびっくりするぐらい唐突に言っていた。
「何言って・・・冗談でしょ?」
「冗談にしてーよ・・・。」
 雄は、しゃがみこんだ。顔を覆っている。由成も同じ目の高さにしゃがんだ。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 湯島 朗 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ