俺は毎日大学へ行った。
授業抜け出して友達と食料を買いに行ったり、タバコを吸いに行ったり。
楽しかった。
ただし、この時すでに俺の人生を狂わす一歩を踏み出していた。
それは…教職過程だ。
「せっかく資格とれんだから履修しようぜ」
友達の誘いに教師を恨む心がなくなりかけていた俺は素直に「了解、付き合うぜ」とのった。
内心公務員になっても役立つだろうと考えた。
難関と言われる教科もなんなく単位をいただき、優秀だとも言われるほどに教職過程の単位を習得した。
ただ、俺は公務員になると言う夢があった。その為、専門学校に通った。タブルスクールだ。
かなり順調な人生だ。
思った通り公務員の勉強を始める前に、すべての単位を取得し、残すは教育実習だった。
そんなある雨上がりの4月の最後の日曜日。
「教室あっちだぞ」と専門学校の先生に言われ、道路を挟んで向こう側の校舎に向かった。
俺はいつも急ぐ事なく、遅刻しそうになっても気にせずゆっくり歩く。
しかし、なぜか俺は走った。いまだにわからないが走った。その瞬間…「ドーン」跳ねられたのだ。