私と和美と裕也とかずま君は実習先が同じになった。
昼休みは裕也と話していた。
「さっちゃんてまじ天然!!昨日なんて自分から電話かけたのに出たら無言でテレビの音だけ聞こえてて…ぁ、ごめんって!ありえないよね」
私は青ざめた。かずま君の前でその話はまずかった。キラキラの私を作っていたから、バカってのは知ってほしくなかった。
「さすがさっちゃん!」
裕也の言葉にかずま君が続いた。
「いいじゃんかわいくて。さっちゃんって天然なんでしょ?かわいい」
私は裕也やを見た
ごめん…
口パクで謝られた。どうやら私の話をしたらしい。
その日から私は自分を壊した。
「裕也、私の明日の目標考えて。」
「やだよ。」
「なんで?いいじゃん!」
「そこ二人でいちゃつかないで下さ〜い。さっちゃんってこんなんなんだね。健太の隣の席だからうつった?笑」
かずま君の、私へのイメージが崩れる音がした。
「疲れたぁ〜お腹空いたね。」
「裕也が買ってくれるらしいよ。」
「ほんと??何買ってくれるの?」
「アイス?」
「…お腹たまんないじゃん」
3人で話す時間が多くなった。
「裕也帰ろう。」
私はいつの間にか口が開いていた。
「もう帰っちゃうの?」
言ってる最中、空気が変わった気がした。だから私はあわてて裕也の方へ目をやった。
言い終わるとかずま君が言った。
「…バイチー☆」
和美と帰ってる時、無言だった。
(調子乗ってしまった…)
「さっちゃんどうかした?」
「何もない。」
日曜日、さっちゃんとメールをしている時だった。
『山本かずまです。いつも裕也と一緒にいる…わかるかなぁ?』
かずま君からメールがきた!!
『わかる!どうしたの??』
『和美がね、さっちゃん元気ないからって』
『元気だよ!大丈夫☆』
『そっか☆よかった』
『うん。ありがとう☆』
『じゃあ後1週間頑張ろうね。バイチー☆』
すごく緊張しながらメールを打っていた。改めて優しいなって思った。
和美にも感謝…
そして実習最終日、帰りに更衣室の階段でかずまが座っていた。
「さっちゃん!おいで。」
座っているところへ私を呼んだ。