幸せに過ごせますように…?

さき  2007-11-03投稿
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「あれ?スルー??」
かずま君の横を通り過ぎた。
「ジュース買いに行くの」

恥ずかしくて顔も見れなかった…
「じゃあ俺も♪行こう☆」
「あ…でも和美も一緒に」
「いいじゃん。俺がいるから♪後で来るよ☆」

後ろを振り返りながら歩いた。

何も話さなかった。
隣に並んで歩いてるこの時間が止まればいいと思った。
彼女のことすっかり忘れてた。

自販機の前。私は行動が止まった。
「…さっちゃんってもしかしてどれもいい!!ってタイプ?」
やっと話しをしてくれた。

「うん。全部いいから一つって決めるの難しい…」
「笑。兄ちゃんと似てるかも。」
「お兄ちゃんいるの??」
「うん。俺と正反対で硬派な兄ちゃん☆じゃあ…同時に押そう。俺この辺押すから☆」
「うん!」
「せーの!!」

ガコン…
出て来たのは私が好きなバナナジュース。
「ほんとにこれでよかった??」
「うん!これ大好き☆」
「よかった。」

和美が来た。
「置いてったねぇ〜」
「ごめん!俺が連れてきた。」

それから3人で少し話した。
「俺このくらい身長の彼女がいい。」
そう言って自分の肩に手をやった。
「さっちゃん来て。…あ!ピッタリ☆」
「よかったねさっちゃん♪」

和美がほんとに嬉しそうにしていた。
「わぁ〜い♪♪」
「かわいい」

かずま君は平気に言ってくる。

「彼女欲しいなぁ」

「え…?」

「俺もう…6ヶ月くらいいない。」

(友達が言ってたのは?斗麻が言ってたのは?どうしてうそつくの…?)

もやもやしたまま実習は終わり、もちろん学校でもかずま君は話しかけてくれた。
みんなにするように、頭ポンポンしてくれたり…

「ぼちぼちつくればいいじゃん。」
そう言われた時、やっぱりムリかって思った。
かずま君には私が見えてない…

メールで好きな人の話をした。でも途中で流されたから、次の日に聞いた。

「好きな人ってどんな人?」
「あぁ続き?天然っちゃ天然。」

私は一瞬喜びそうになったけど、もう天然って言われなくなったし、私ではないことに気付いた。

ある土曜日、彼は部活の試合だった。
『おはよう☆頑張ってね』
『うん☆ありがとう』

そしてこの日約束した…



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