「裕也がさっちゃん元気ないって言ってたから…昨日のが原因?」
「昨日?やだなぁ〜私ちょー元気なんだけど☆」
「そっか☆よかった☆」
(近づかないで…悲しくなる。話し掛けないで…苦しいよ。)
心の中で叫んだ。
それでもかずま君はやっぱりかずま君。すごく優しくしてくれた。だから私も願った。
君が、誰よりも多く光り輝く幸せな時間を過ごせますように…
廊下で一緒に空を見上げてた時、想ってることは違っていたんだね。
「避けてる?」
そう聞かれた。
「避けてないよ。」
「手冷たいね。」
そう言って、私の手を温めてくれた。
やっぱり苦しいよ…
いろんな場所で、私を見つけて手を振ってくれて、すごく嬉しかった。期末テストの始まる日曜日。
かずま君にメールした。
『勉強やってる??邪魔しようと思って♪♪』
『してない?☆残念でした♪』
番号聞かれて、ー番をゲットした。それから夜中の2時まで続いた。
それから私たちはよくメールをするようになった。
一つの椅子に二人で座った。
もう何もかも平気だった。
『告白しないの?』
『ん〜今はこれでいいんだ』
これでいい。
そう胸張って言ってもらえる元カノが羨ましくて、そう言えるかずま君が羨ましかった。
だから祈った。
いつかかずま君のとなりにそのコがいることを☆来年もずっと?幸せになれることを…
最後の校外実習中。
私はバイト先の人に好意を寄せられていた。
『うまく断れる方法教えて!!』
『どうしたの?』
『なんでもない』
私のことなんて気にもしてないと思っていた。
トゥルルル…
かずま君からの電話だった。
「びっくりした…」
「心配だったから」
「ごめんね。平気だから☆」
「そっか☆よかった。あ…まだ寝ないでね!バイバイ☆」
10分後メールがきた。
『見て見て!折り紙でカラスとすずめとインコ折った☆実習頑張ろうね☆』
もう諦めることはできなかった…
『一言頑張ってってメールして。』
かずま君がそんな言葉を使うのは初めてだった。
『頑張って☆大丈夫!私が支えてあげる。』
たぶん…100%彼女のことだと思った。
『ありがとう』