涙の絆 9

キャロルの秘密  2007-11-03投稿
閲覧数[869] 良い投票[0] 悪い投票[0]

純は、ここが普通の病院ではないことには、この保護室に入った時から分かっていた。ただ自分が精神病院に入るとは、ましてこんな独房のような場所に入るなんて思ってもみなかった。一体自分に何が起きてしまったのか考えても、考えても何も思い当たる節はなかった。ただこの病院に連れて来られる前に、いくつか不思議な体験をしたことだけは覚えていた。例えば、電話に出たとき「なんや」とか「われ、こら」といった、いかにもその筋の人のような物凄い声音が聞こえ驚愕したことなど、他にも自分が見ず知らずの場所に自分の意思ではなく、まるで操られているかのように来ていたことなど、不思議なことがいくつか続いたことは自分でも覚えている。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 キャロルの秘密 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ