仁美と恋人契約を始めて1ヶ月、一緒に昼食を食べ部活の無い日は一緒に帰る。ただこれだけの事で付き合っていると噂になり呼び出される事は無くなった。
「なぁ、お前らいつもどこでメシ食ってんの?」
「あー…人気の無い所だよ」「……いかがわしい事してんじゃないの?」
「バーカ!なんもねぇよ」
今ではこんな感じてからかわれる始末だ。
場所は変わり旧校舎屋上昼はいつもここで昼を食べている。
「玉子焼きは私が作ったんだけどどうかな?」
少し不安そうに仁美は俺に聞いてきた
「ほー。うまくなったじゃん!最初の頃は食い物でも無かったのに」
「龍斗の方が料理が上手いのが納得できないからガンバってんの!今日も全部自分で作ったんでしょ?」
「今時男だって多少料理するでしょ?それにその弁当親父さんの手作りだろ?」 「うちのは料理が趣味なの」「ふーん」
いつもこんな感じで昼は過ごしている。友人と言うのも少し違う仮初めの関係。多分変わる事はないと思っていた。