あたしが手渡したお茶は、あたしが握っていたせいか、ちょっとだけぬるく なっていた気がした。 ・・・オウ!久しぶりじゃん!元気してた? 久しぶりに聞く先輩の声。 間近で見る先輩の顔。 ・・・・げっ、元気です! お茶、俺にだっけ? あたしは、コクンとうなずいた。 ・・・そっか。ありがとな! ・・・また、笑ってくれた。あの笑顔だった。 ・・・・このまま時間が止まってくれたらイイのに・・・・。 その時だった。友達が先輩を呼んだ。 あ!ごめん。俺行かなくちゃなんねーから。またな! あたしは焦って、思ってもなかったコトを口にした。